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タイトル    :蒼月亭奇譚 -Sonora-
執筆ライター  :水月小織
募集予定人数  :1〜4人

------<オープニング>--------------------------------------

「雨、止まないな……」
 ある日の夜の蒼月亭。
 降りしきる雨のせいか客も少なく、ナイトホークも煙草をくわえては外をチラチラと見ていた。雨の日が嫌いなのか、どことなくナイトホークの表情も暗い。
 退屈だ。
 雨だから冗談半分で『雨の日のジャズ』というレコードをかけているが、そこに収められている雨音と、現実の雨音がやけに響く。
 ……ただでさえ雨で憂鬱なのだから、何か面白いことの一つもやろうか。
 ナイトホークは唐突に大きめのシェーカーを取り出した。
「なあ、ここにいる皆で一つずつ材料出して、カクテルでも作ってみないか?」
 悪戯っぽく目を細めるナイトホークに、やっぱり退屈そうにしていた客が顔を上げる。
「今から俺がメモを渡すから、一人一つ何かカクテルの材料の名前を書いてくれないか?」
 説明はこうだった。
 とにかく渡されたメモに、カクテルの材料になりそうな物の名前を書けばいいらしい。
 ただし「鯖缶の汁」とか闇カクテルになりそうな物は禁止で、あらかじめ表になっている物の中から一つ選べと言うことのようだ。これならカクテルや酒に詳しくない人でも気軽に参加出来る。
「で、最後に俺が一つ加えてカクテルの出来上がりってわけだ。既存のが出来るか、それとも全く新しいカクテルが出来るかは謎だけど、たまにはこんな遊びもいいだろ?」
 心が沈むような雨の日だから。
 少しでも楽しいことを。
 メモとペンを用意するナイトホークは、新しい煙草にマッチで火を付けながら、どことなく楽しそうに皆を見つめていた。

------<ライターより>--------------------------------------

 今回は「新しい発見」ということで、カクテルを作っていただきます。
 タイトルはスペイン語で「音」「響き」を表す言葉で、カクテルの名前でもあります。

 ナイトホークが示す材料はこれらです。

 ・スピリッツ・ウイスキー・ブランデー・リキュール・ワイン・ビール・ノンアルコールドリンク(ジュース、ソーダなど)・シュガーシロップ・その他(チェリーなどの飾りや生クリームなど)

 お酒が分かる方は種別(テキーラ、ウォッカなど。銘柄指定もあり)を、分からない方は種別だけ書いてお任せもありです。
 リキュールなどは色もありますので「赤いリキュール」などと書かれましたら、こちらで探します。
 お酒の量はこちらにお任せ下さいませ。
 果たしてどんなカクテルが出来上がるのでしょう。ご参加お待ちしています。