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タイトル    :いたずらしちゃうぞ?
執筆ライター  :かぎ
募集予定人数  :1〜3人

------<オープニング>--------------------------------------

「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞって言う、お祭りがあるじゃないですか」
 その日、草間・零は朝早くから草間・武彦に笑顔で話しかけた。
「お祭り、まぁ、そうだな、あるな」
 武彦は、特に気にも止めない様子でライターを持ち上げる。
「はい、それで、この方がそのお祭りに参加したいとおっしゃっているんです」
 零は、笑顔だ。
 しかし、彼女の指差した先には、何もなかった。
 武彦は、なかなか火がつかないライターをかたかたと言わせながら、ゆっくり辺りを確認する。
「……、えっと、この方って、どの方?」
「あれ、兄さん見えませんか? うーん、もうちょっと濃くしてみましょう」
 何とも言えない表情で固まる武彦をよそに、零は自分の隣の何かに話しかけた。
 すると、ぽうと、なにやら白くすける物体が浮かび上がる。
「ね? あちらの世界に行く前に、お祭りを味わいたいそうなんですよ、トリックオアトリートって言ってみたいんですって」
 あちらの世界って、どちら? そんな言葉を、武彦は飲み込んだ。
 白い靄のような物体は、うねうねとうねり喜びを表している。
 そんなモノが、ハロウィンの真似事なんて、冗談にならないのでは。武彦は、手にしたライターの火が灯らないことなんて、最早どうでもよかったしそれどころではなかった。
「……、言っておくが、俺はそんな祭り、……」
「ほら、兄さんも一緒に、遊びましょう?」
 零の爽やかな笑顔に、反論する事ができない。
 と言うわけで、武彦は言葉をなくし、零はニコニコと笑顔だし、白い物体はうねうねと楽しそうだった。
 トリックオアトリート、皆さんもいかがですか?

------<ライターより>--------------------------------------

 ハロウィンの真似事です。一緒に遊びませんか?
 それっぽい扮装をするも良し、武彦氏をいじるのも良し。
 それから、「トリックオア……」と、言われる立場での参加も面白いかもしれません。
 ご参加お待ちしております。